一足先に行きます。
おやじが技術を通して日本に
つくしたように 私は
私の道を貫徹します。
切なきもの、そして未練は
山ほどありますが それもこれも
天命と心得ています。
三途の河原とやらで
若い鬼の女の子にでも
ビールを冷やさせて待っています。
おやじは、ゆっくりとこの世で過ごし
折を見計らって 来て下さい。
余り会社のことなど気にせん方がいいです。
明るく、大らかに、ゆったりと
残り少なき日々を過ごして下さい。
お袋さまに、長い間
お世話になりましたる段、
くれぐれもお礼を言って下さい。
「親思ふ 心にまさる親心」
いにしへ 武士の言葉切なし
秋介
父上殿
私がここに到った経緯については〔さらば群青〕に書いてある。
朝日は最後まで逃げた。ここまで来れば、民族派として、また、
一日本男子として節義をまっとうする以外にない。また私の闘いの人生もこの辺が潮時だろう。
皆さんにくれぐれも宜しく、今回のフォーラムを最後まで粛然と進め、
終らして下さい。さらばです。中村武彦先生に宜しくね。
惜別の銅鑼は濃霧の奥で鳴る 秋介